オリカキャピタル|未返済~業務停止命令~倒産

実録!汚金の話
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2006年(31歳)の思い出話
オリカキャピタル社からの証書貸付によるビジネスローン借入の体験談になります。いわゆるノンバンク系ですね。100万円借入て5万円だけ返済しました。私は返済したかったのですが、借入元の業務停止命令と倒産の影響も大きいと思います。

借入の理由

今思えば利益を捻出するには到底厳しい案件でしたが、莫大な年間売上額に目がくらみ、冷静な判断力を失っていたと思います。

求人広告費用を目的に100万円を借入れました。求めた人材は関東各地で年配者20名程でしたので、新聞の折り込み広告を地域ごとに出稿する費用になります。インターネットの普及も今ほどではなく、更に年配者向けの求人でしたので、今ではあまり考えられないかもしれませんが、当時であれば新聞折込広告が最適な手段になりました。
「クリエイト社」と「アイデム社」に分散して70万円弱だったと記憶しています。

借入は簡単だった

電話で申込みを行い、担当者に私の自宅兼事務所まで訪問頂き契約を終えました。駅まで迎えに行きましたが、20代と思われる若い2人組、私のB級メルセデスベンツに「スゲ~!初めての乗ります!」正直な感想としては「大丈夫?」でした。

返済

毎月の返済額は月5万円前後だったと記憶していますが、実際の返済は最初の1回しかしておりません。催促の連絡もほとんどなく、とても不思議であったことを覚えています。

汚金くん
汚金くん

借入れ実行までは『夢だった?』と思うくらい何事も簡単でした。

業務停止命令

催促の連絡がないのはこれが原因だったのかもしれません。
私が契約したのは2月か3月でした。4月からの受注業務の為の求人費用でしたが、期日がギリギリであったので間違いありません。
その約半年後に「オリカキャピタル」は業務停止命令を受けております。私が契約した時期にもギリギリグレーな行為で営業していた可能性は否定できないのではないでしょうか。

2006年(平成18年)9月15日
株式会社オリカキャピタルに対する行政処分について
本日、関東財務局長より、株式会社オリカキャピタル(本店:東京都港区)に対して、貸金業の規制等に関する法律第36条の規定に基づき、業務停止命令が発出された。
引用:金融庁ホームページ

36条に抵触する行為はかなり幅が広く、業務停止に至った正確な理由はわかりかねます。ただし、行政指導に止まらず業務停止命令ですから、組織的に余程の行為を働いていたと思ってしまうのが一般的ではないでしょうか。

倒産

業務停止命令を受けた後の営業活動の実態は不明ですが、2010年(平成22年)3月に破産手続きの開始決定を受け、事実上の倒産が明らかになっています。
どうりで催促連絡がないわけですね。

元・大阪証券取引所二部まで上昇し、2007年3月期には年収入高約44億4500万円を計上していた会社が、2期後の年収入高25億円に減少、約43億5500万円の当期純損失を計上し「継続企業の前提に関する重要な疑義」が発生しており、負債総額約4億6300万円の大型倒産に至ったようです。(帝国データバンク倒産情報等参考)
私が借入れた当時がイケイケで、比較的緩い審査で簡単に融資していた時期なのでしょうか。

借金問題に強い弁護士事務所

私は原則的に『無視』と『郵便物はシュレッダー直行』に徹していますが、支払督促など無視し続けると最悪の場合は財産の差押えが待ち構えています。差押自体は財産がなければどうでもよいことですが、一番困るのは勤務先への給与差押ではないでしょうか。金銭面と会社への信用面の2つに関わ問題です。ここまでくる前に確実に解決を望むのであれば借金問題に強い弁護士にお願いする方が無難です。
弁護士以外にも『司法書士』にお願いする方法もありますが、扱える限度額や委任可能範囲に違いがあります。費用的にも大差はないので全権一任できる弁護士に依頼する方が手間も省けスムーズに解決しやすい傾向にるようです。



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