2003年の思い出話
人生で初のクレジットカードを手に入れました。10代の消費者金融事故以来、クレジットカードの発行は半ば諦めていたのでとても嬉しかったことを記憶しています。
今は分かりませんが、当時としては比較的審査の緩いクレジットカードに分類されるのだと思います。
カード発行の経緯
1枚目
たまたま家族と出かけたベビ-ザらスで新規加入キャンペーンを見かけ、ダメもとで申込をしたところ奇跡的に発行に至りました。
ちなみに今でこそ『トイザらス』と『ベビーザらス』は同一店舗混在が当たり前ですが『ベビーザらス』は当時、日本に数店舗しかない希少なお店だったと記憶しています。
2枚目
1枚目の発行から1ヶ月も経過していなかったと思います。我が家の食料品買付け店舗であるイオンで『イオンカード MLB松井稼頭央モデル』が発表されており、大ファンであった私は我慢できずに申込み~難なく発行に至りました。
限度額
1枚目、2枚目共に契約時限度額は10万円か20万円程度でしたが、契約から3ヶ月程度で最大の50万円(2枚で100万円)になりました。しかも、ショッピング枠だけならいざ知らず、キャッシング枠までもが最大の50万円まで増額されました。利用頻度も少なかったのでとても不思議に思ったことを鮮明に覚えています。
短期間で火の車
この頃の生業は自営業でしたが、従業員の給与と固定経費の支払いで財政状況は常に火の車状態です。家族の生活をかえりみずに、クレジットカードを駆使して何とか事業を回す事だけに没頭していました。
根本的に収支のバランスが正常ではなく、収益より支出が大幅に上回る状態が継続しています。月を重ねるごとにその負債額、返済額が少しずつ増えていくのですが、当時のイオンカードの謎の仕組みに気が付いて救われることになります。
無限ループ現象で返済を繰返す
毎月の返済額が右肩上がりに上昇してしまい、とてもじゃないけれどまともに返済することなどできる状況ではありません。
しかし、イオンカードのとある返済術に気が付き、そこから約1年余、滞ることなく無事に返済をすることになります。謎の現象にプラスして、分割払い、リボ払いの利用は1円もなく、全て『一括払い』の利用であったことも救いになりました。
クレジット返済日になると、返済前であっても、既に返済されたと処理されるようで、キャッシング利用枠が復活していることに気が付いてしまいました!
その謎の復活したキャッシング利用枠の現金を引き出して、クレジット代金引落口座に入金しておけば、数時間後には全額返済が完了されたものとなります。
無限ループ返済方法
- 借入利用額70万円(利用額MAX)
- 返済日返済前に利用枠が復
- 借入70万円キャッシング~返済用口座へ入金
- 返済自動引落により70万円が返済
- 繰り返し翌月以降も繰返すことで半無限ループ
発見の経緯
返済日当日になって、返済分の現金が足らず自暴自棄で吐き気すら覚える中、預貯金をかき集める為にATMに出向きました。その際に、5,000円でも3,000円でもいいから足しになればとの思いでキャッシング操作をしてみたら、全額復活していた。これが無限ループ発見の経緯です。人間追い込まれても、なんだかんだ生き残れる才能が開花するようですね。
返済不能~資格はく奪
理由は覚えていませんが、無限ループ返済が使えなくなったような記憶もありますし、単純に他の資金繰りの問題との兼ね合いで、にっちもさっちもいかなくなったような記憶もあります。いずれにせよ、イオンカード2枚合計でほぼMAX100万円近くが返済不能に陥り、カード資格はあっさりとはく奪されてしまいました。カード入手からわずか2年程だと思います。
未納額の取立て
取立てはほとんど記憶にありません。
記憶は曖昧ですが、別段厳しい取り立てがあった記憶がありません。電話が頻繁にかかってきたり、裁判所への申立書類も届いた記憶が全くありません。
薄青色の封筒で『イオン本社 千葉県千葉市…』から普通郵便が何度か届いたことだけははっきりと記憶しておりますが、書留郵便や内容証明郵便は恐らくなかったと思います。カード発行ハードルが比較的低かったので、返済不能者も多く、ある意味想定内だったのでしょうか。
未納額の返済
カード資格停止後は1円たりとも返済していません。
残高数百円程を残し引落用口座の利用も控え、かれこれ15年以上放置しています。2度とイオンカードは発行されることはないと思いますが、まぁ困ることもないと割り切り現実逃避で忘れ去っておりました。
普通郵便による連絡は資格停止後2年程で、いつの間にか途絶えたのではないでしょうか。
イオンカードは甘かった?
現在は分かりませんが、あらゆる面において当時のイオンカードは甘くて緩かったのではないでしょうか。
- 発行審査は比較的緩かったと思われる
- 利用枠も短期間で満額に到達
- 無限ループ返済はシステムの失敗ではないのか?
- 資格はく奪後の未納金取立てもほとんどなかった
まとめ
無限ループ返済を利用して延命に成功したものの、結果的には身の丈に合っておらず、わずか2年程での資格はく奪となってしまいました。100万円近い未納残高も現在まで返済できておりません。
経過期間と状況的には既に時効を迎えており「消滅時効の援用」さえ行えば、この債務はきれいさっぱり消え失せると思います。
借金問題に強い弁護士事務所
私は原則的に『無視』と『郵便物はシュレッダー直行』に徹していますが、支払督促など無視し続けると最悪の場合は財産の差押えが待ち構えています。差押自体は財産がなければどうでもよいことですが、一番困るのは勤務先への給与差押ではないでしょうか。金銭面と会社への信用面の2つに関わ問題です。ここまでくる前に確実に解決を望むのであれば借金問題に強い弁護士にお願いする方が無難です。
弁護士以外にも『司法書士』にお願いする方法もありますが、扱える限度額や委任可能範囲に違いがあります。費用的にも大差はないので全権一任できる弁護士に依頼する方が手間も省けスムーズに解決しやすい傾向にるようです。